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【抜粋】サワコの朝 コシノヒロコ 「カーネーション」よりすさまじいお母ちゃん。

阿川佐和子の衣装は「ヒロココシノ」
多分脱いでも可愛いと思います。かわいらしい。
あたしこういう着物っぽいプリントがいいなあと思って。

 

佐和子:長女がヒロコさん。時々お会いになったり
ヒロコ:ううん、帰ってきますよ。岸和田祭り、だんじりの時は「お母ちゃんのためにも帰ってこなきゃダメよ」って言って。
佐和子:3人ともデザイナー。互いに認め合って・・
ヒロコ:認め合ってるかどうかわからないけど(笑)今でもお互いライバル意識で「少し凹めばいいのに」とか思って(笑)
でも一人凹むと、天国にいるお母ちゃんが嘆くだろうと。


■三姉妹の性格


佐和子:ヒロコさんから見た3人の性格の違いはあるんですか?


ヒロコ:全然違う。私は子供の頃からものすごく気が弱くって。こんな性格じゃなかった。人に会うのが嫌いだった

とにかくおじいちゃんおばあちゃんに可愛がられすぎてジュンコはそれに対して、とてもジェラシー。「お姉ちゃんばっかり!」みたいな。ミチコは我関せず。上の姉二人がどんなにケンカしてても知らん顔「ここは私が関係せんほうがええわ」そのへんが賢いです。今でもそうですけど、面白いですよ。ちがいは洋服にも出てたんですよ。私は子供の頃、祖父に連れてってもらって歌舞伎見たり そっからくる色や形が、私の中にあって。その中から表現していく。ジュンコは非常にアバンギャルド。宇宙空間から出てきた近未来的な。ミチコは非常にスポーツの好きな子だった。テニスで1位とってますから。彼女のやることは全てスポーツウエア。

 

■ 朝ドラ「カーネーション」よりも凄まじいお母ちゃん


ヒロコ:NHKの朝ドラに出るのが夢だった。集金に来るじゃないですか。その人捕まえて「あんた、NHK帰ったらな、あさどら!うちのやってって言うといてくれる?」(笑)そんなもん関係ないから、言うのやめとき・・なんでもそんな調子。  朝ドラで見るより凄まじいんですよ。

みんなからすごく神様みたいに言われるんですけどうちのお母ちゃんほどおっちょこちょいで、ええかげんで この人だけは頼れないわ、と思った。お母ちゃん73で自分のブランド発表したの。あたしびっくりしたのは、作品みんな きょうだい3人とものアイディア、バッチリパクリ私らなあ「ジュンコの真似だけはせんとこ」「ミチコの真似だけは」ってこんなに頑張ってんのに、お母ちゃんのデザインなんやねん、言うたら「お母ちゃんの自慢は、あんたら3人生んだことや。あんたらのオリジナリティは私のもんや。親やったら当たり前やろ」「わかりました」言うて帰ってきましたよ。あたし感心したのは、それぞれのいいところきっちり抜いてるんです。ジュンコらしいとこ、ミチコらしいとこ、ヒロコらしいとこ。ちゃんと見抜いて、ちゃんとパクってるんです(笑)やっぱり親にはかないませんわ。


■記憶の中で今でもきらめく曲


笠置シズ子「買物ブギ」

あれ、お母ちゃんの歌かなと思った。
朝から晩まで働き詰め。とにかく忙しいんですよ。
あわてんぼうで慌ただしくて。とにかくやかましい。
こどものことは後回しでとにかく自分のことしか考えられない。
お母ちゃんのことを表してる歌でした。
いつも背中を向けて何かやってる。
「お母ちゃんお母ちゃん、ちょっとこっち向いてよ」
私たちのこと気にかけてよって言うんですけど、気にかけてくれない。

佐和子:お母ちゃんがそうだったら、その職業に反感持つとかなかったんですか?

ヒロコ:あたしはすごい反感持ってました。親の後継をしなきゃいけないって、子供の頃から言われて。親がやってること見ると、あんなこと絶対やりたくないと思ってました。お盆や正月、人様が遊ぶ時に一所懸命洋服縫うわけでしょ。何日徹夜しますか。居眠りしながら縫ってるんですよ。その頃ファッションなんて楽しい世界じゃなかったのよ。ひとのために犠牲になってるふうにしか見えない。後継は絶対嫌や。したらお母ちゃんが「そうか。ほな自分の好きなことしぃ」言われて「あたしは絵描きさんになりたい。なるねん」3つの時から絵をかいてた。東京か京都の美大受けるから、一生懸命勉強した。そしたらお母ちゃん気が変わって「やっぱり美大行くのやめとき。絵描きさんは苦労ばっかりやからあかん。やっぱ洋裁や」「いいや絶対嫌」1年間反抗して。3階の私の部屋から飛び降りて死んだろか、思て。それぐらい親の言う通りするのが嫌だった。それが高3の時。


■転機:デザイナーを目指した理由


ヒロコ:でも私の目からウロコがポロッと落ちることがあった。中原淳一先生の本があって。すごい素敵なお洋服の絵が。 今で言うファッションのイラストレーターの絵を載せてた。「洋服の世界の中で、絵を描くことがあるんや」
絵が、いわゆる設計図みたいなことがあるんだと。とても素敵なイラストで描かれたものが、服になるんだ。生かせる世界があるんだなということ。
佐和子:描くことで、洋服に還元する。
ヒロコ:そうそう。私は縫わなくていいんだ。画家という形でファッションに還元すればいいとわかったの。

※中原淳一は女優・故葦原邦子の夫。


中原淳一ホームページ 中原淳一ホームページ

 

■妹・ジュンコさんとの関係
もう毎日喧嘩ですよ。装苑賞とか出すときに彼女にアシストさせて。
そこは協力し合って。ちゃんと私の横でイイトコだけをピシッと取って。
非常に早道をパパパーンと行くわけです。
私はいいんだか悪いんだかわからない。
けど横で見てるジュンコはいいとこだけをさささっと。
だから私より早く装苑賞とったんです。
一生、この道に関して頭が上がらない。カーっときたの。2位だったんです私。
1位とれなかった。たまに会ったときはその話絶対出しませんけど。
あの子も触れません。けどある番組できょうだい3人出た時は
テレビだと言えるんですね。
「弱い私がここまで強くなれたのは、ライバルであったジュンコのおかげよね。
あの時装苑賞とってなかったから今の私がある。ジュンコに感謝してる」
 

初めてその場で言ったらジュンコが
「ええ~っ。お姉ちゃんのあんな顔初めて見たわ。お姉ちゃん死ぬんちゃう」(爆笑)
わだかまりやライバル意識というものが、お互い支えてきたんだけども
どこかで素直になれたというか、一人の人間として大人になったのが
ごく最近の話ですよ。

■デザイン発想術


私はね、コレクション作るときは必ず旅をする。
今回ギリシャに行って、若者の、あふれ出るようなエネルギーが全部絵になって。
いわゆるストリートブラック。それを見て感動して。
何かに感動するとすぐ絵を描きたくなる。
テキスタイル、材料。私の中から出てきた生地を形で表現するの。
東京は・・あまり私は感じないですね。
いまの、東京で若い人達がやってるファッションは
面白いんですけど、洋服としての価値観、
モードとしての面白さは感じられない。
ながくファッションやってきて、ほんとにいい服を見て育った連中は
どうしても、そこにアート性や精神的な面を求めてしまう。
他の人にない私らしいものは何なのかとか。それを追求する。
ある意味、トレンドとか流行は関係ないと思っちゃう。
「流行ってるから迎合して作んなきゃ」って気持ちは、毛頭ない。
自分の興味のあるものしかやりたくない。

だから私に、若い子達の服をデザインしろと言っても無理です。
私分かってないから。そういう子たちとの生活と私は関係ないから。
やりたくない。

歳をとればとるほど、持っている美貌とか無くなっていくんです。
やはり内面ですよ。洋服によって自分の生活がガラッと変わり
希望が持てるのであれば素晴らしい。
そんな洋服を作ることが私の使命ではないかと思ってる。

50過ぎた男性が好き。うちのお母ちゃんは90過ぎまで恋をしてました。
お父ちゃんは戦争で死にましたから。
お母ちゃんお好きな人を私に会わせませんでした。取られると思って。
女ですよ。子供として苦労してるんですよこれでも。

■今心に響く曲
越路吹雪「愛の讃歌」
大好きなの。あたしも恋をしましたけど、聞くたびに悔しい。  
 

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