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サワコの朝 綾野剛 ミニマルミュージックとは。

綾野:わかりやすく露出しだしたのは3年前ぐらいからなので。
阿川:意外に33歳なんですってね?
綾野:そうなんですよ。まあまあおじさんなんです。
■カーネーション
阿川:一般的に、急激に有名というか騒がれるようになったのはNHKの
    「カーネーション」でしたね?
綾野:はい、そうです。間違いないですね。3週間だけだったんですけど。
阿川:あの時は、戦後まもなく長崎から出てきて
綾野:かつ朝から不倫してましたからね(笑)
阿川:でも好青年
綾野:そうですね。そこには正義がありましたね。彼にとっての。

阿川:ドロドロというよりは、爽やかな不倫をしていたイメージだったもんね。どういうきっかけで?
綾野:事務所から「朝ドラのオーディション行ってきてください」言われまして。「え?僕?」いやあ正直、僕が朝に出ていいのかって不安はありまして。しかもその時ロン毛だったんで。
阿川:なんで?
綾野:深夜ドラマやってまして。役のつながり上、切れなかったんで。殺し屋です(笑)
阿川:3週間という限られた時間の中で、人間像を作るのはある意味難しいんじゃないですか?
綾野:だいぶ出来上がったところに入ったんで、逆にそれをうまく使いたいなと思ってたのと、撮影が大阪のNHKだったんですが、大阪の気質もあって、ものすごく現場があったかく迎えてくださって、こっちが緊張している、ま、言ったら東京もんが来た時に「じゃ、マイク確認するよ~」「入ってる?入ってない?」で、マイクここ(鼻のあたり)にあったんですよ(笑)「どうですか~?綾野さん大丈夫ですか芝居できますか?」「大丈夫ですできますよ」「用意スタート!」「ちょっと、おい!」(笑)周りのスタッフが「おいしいなあ」自分の緊張がグッと行こうとしてるのに一回ちゃんと緩和さしてくれて。

阿川:呼吸させてくれるみたいな。
綾野:初日か二日目だったと思うんですけど、そこでそんなこと教わったら、自分がいかに構えてたか。すごくおかげさまで助けられました。

阿川:カーネーションの前と後とでは気持ちが違うことがありますか?

綾野:気持ちといいますか、3週間いろんな方々が見てくださって。正直今まで僕がやってた役のイメージというか、ロン毛だったり、それこそ人間じゃない役もやってきたので、星人とかも。そういうイメージが強かった人達、いわゆる作り手側の人たちが「綾野くんてこういう役もできるんだ」って認知にもなったので 僕が変化することで、周りも変化しようという意識になった感じですよね。

■記憶の中で今もきらめく曲

クロノスカルテット「ディファレントトレインズアメリカ」
Different Trains America ~Before the war

阿川:なんじゃいそりゃ(笑)今のがタイトル?
綾野:そうです。作曲家がスティーブ・ライヒという方でそういう楽曲がありまして。
阿川:楽曲?歌じゃなくて
綾野:歌は入ってないですね
阿川:いつどこで出会ったんですか?
綾野:19、20歳の時。東京出てきてすぐは、一緒に音楽やってた仲間がいまして。ベーシストが「これは剛君の思想に絶対合うはずだから聞いて欲しい」流した瞬間、激しくもなければ、なんか漂ってる音楽だと思った。こんな音楽あるんだ、今の自分だまさにって。ミニマルミュージックと一応言われております(笑)よくあるのは、ひとつのリズムが例えば四拍子であるとして、それは一定のリズムで一定の音色が鳴ってるんです。えんえん10分間鳴ってるとしますね。そこに全く違う音色が四拍子の音色に合わせて、いろんな展開をしていくんですよ。どんどん小さくなったり、3拍子になったり7拍子になったり。でも下の音色は変わらない。空気感もテンポも雰囲気も変わっていく。だから世界は変わらないけど、僕たちは変わらなきゃならないっていう音楽なんですよ

 

中3の時、岐阜県大会陸上800m優勝。
阿川:中距離って大変じゃないですか
綾野:「陸上の格闘技」て言われてるんで。ぶつかったり。殴ることはもちろんダメですけど、先頭集団がいてちょっとペースが落ちて、間が開いたりするとぐっと入ったりするので。性格に合ってた。2周で決着つけるのに美学を感じた。部活しかやってない人間だった。未だに努力が苦じゃない。走ってることが圧倒的に楽しかった。根本的に陸上バカ。箱根駅伝に出たいとも思ってた。正月必ず泣きますからね。スタートから(笑)自分でもめんどくさい人間だと思うんですよね(笑)

■高校卒業後上京

もうこれ以上できないという認知はありました。
自分には陸上しかないのかなっていう、ぼんやりした不安。
定点カメラでスクランブル交差点が映るじゃないですか、
あれ見てて「ここだな」って。
他人同士がああいう距離で歩くって、田舎じゃないんですよ。
ほとんど知り合いだったり。全く知らない人たちがあのスクランブルであるく。
行った瞬間「うわあすごい」って。真ん中で止まったら当たった。
全く誰とも目が合わないんですよ。で、どこへ行ったらいいか危機感を感じて。
代官山には山がなかった(笑)
とあるライブハウスでガスマスクつけてやってるのを、
とある事務所の社長さんが見てて、ライブ終わったあとに会いたいって言われて。
ガスマスクだから顔も見てないのに(笑)
そこからモデルになって、いまに至る。役者になりたいとか思ってなかった。
僕演劇部とか相当バカにしてましたから。ドラマも全く見なかった。
陸上マガジンとか今でもたまに読む(笑)新しい選手とか。
陸上の科学ってどんどん変わって行ってるんですね。
新しくなってくスピードが圧倒的に速い。
昔の陸上のカリキュラムが頭に入ってるとして、わかってたつもりが
今全然違う方法なんだなと。
阿川:今日は陸上評論家の綾野剛さんに、新しい方法について・・(笑)
■仮面ライダー

僕は仮面ライダーやってないんですよ。怪人(笑)
7月4日、今でも忘れない初めて芝居をした日。
病院の廃墟で芝居をした。
ファーストカットが23あった。セリフさえ合ってればいいと思ってた。
「僕は新しい力を手に入れた」ってセリフ。
「お前を素人だって見てないんだよ。なめんなよ視聴者を」って言われて。
23カット目で「はいOK」鼻血が出たんですけど。
監督に「まあ100点でもねえけど、赤点でもねえよ」って。
すごい嬉しかった。素人の毛も生えてないような生意気なガキに対して
1時間半も使ってくれて。その時初めて役者はじめようと。
監督は石田(秀範)さん。(中略)
低予算の映画に出ましたね。ギャラが幕の内弁当とか、五千円のとか。

■今元気になれる曲
聴いてると破壊と構築を繰り返す。男性だけどとてつもない声で歌う。
Brennisteinn シガー・ロス

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